まちかど学問のすゝめ
なんてったって教養?!
前編
ここ【木立のカフェ】2020年の第6回までは、京都市内のリアル・カフェに出向いて、お客様を誘って「お茶飲み話」を繰り広げて来ましたが、この二年はコロナ下にあって、オンラインでお喋りを愉しんでいます。オンラインということもあって、マスター: 村井さんは、お互い相手の懐に入って行きやすいご同僚を、お客さんとして招いておられます。vol.7,8を継いで今回vol.9でも、テーマに「教養」が選ばれました。
● 村井俊哉: 1966年生まれ、京都大学大学院医学研究科教授。
● 諏訪太朗: 1972年生まれ、京都大学大学院医学研究科助教。
● 常連さん: 1967年生まれ、勤務編集者を経て、出版活動家。
――vol.9は 前/後篇に分けて(各30分)お届けします!
前篇はイントロダクションとなりますが、ご参考までに…【村井流“教養の本”十傑】を挙げておきます。
愚管抄(慈円)1220年頃
太平記(作者不詳)1370年頃?
君主論(N.マキャベリ)1532年
イタリア紀行(J.W.vonゲーテ)1829年
パルムの僧院(M-H.スタンダール)1839年
戦争と平和(L.N.トルストイ)1869年
中世の秋(J.ホイジンガ)1919年
魔の山(P.トーマス・マン)1924年
自由論(I.バーリン)1969年
薔薇の名前(U.エーコ)1980年
――それでは、「茶飲み話」にお耳を拝借!
マスター
村井俊哉(むらい・としや)
1966年生まれ、京都大学医学研究科精神医学教室教授
著書に『精神医学の概念デバイス』(創元社 2018年)、『統合失調症』(岩波新書 2019年)など多数
●京都大学医学部附属病院 精神科神経科 公式サイト
お客さま
諏訪太朗(すわ・たろう)
1972年生まれ、京都大学大学院医学研究科助教、同大学附属病院、病院講師
専門は、治療抵抗性の気分障害・統合失調症の臨床と画像研究。
関心領域は、精神科領域におけるニューロモデュレーション、精神医学史。
著書・訳書などに『電気ショックの時代』共訳(みすず書房, 2018年)、『精神科の薬はやしらべノート』編著(メディカ出版, 2020年/2022年)、『メンタルヘルス時代の精神医学入門』(ミネルヴァ書房, 2020年, 松本卓也・野間俊一編著/「精神医学の歴史」「統合失調症」を執筆)。