子どもが困っているとき、子どもに困っているとき

プレイセラピー・心理カウンセリング・学校との連携 AtoZ

著者|李 敏子

¥2,970

  • ISBN|978-4-909862-43-3
  • 初版発行|2025年07月30日
  • 造本|A5変型(方形)判並製
  • ページ数|312
  • 重さ|410
  • 心理
  • プレイセラピー/スクール・カウンセリング

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子どもが困っているとき、子どもに困っているとき
子どもが困っているとき、子どもに困っているとき

子どもが困っているとき、
子どもは自分自身の“こころ”を守っています。

子どもに困っているとき、
大切なのは“こころの自由”を守ることです。

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内容紹介

カウンセラーの著者は長年、学校の中/外で、子どもたち/親との相談に携わってきました。そのなかで言葉にならない「困りごと」と出会うためには“プレイセラピー”も大切なルートとなります。この本ではそうした交流も含め、表に出た「問題行動」や症状の背景の“こころ”に働きかける基本を説きます。扱われる困りごとは、自閉スペクトラム症/注意欠陥多動症/素行症/チック/吃音/不安定な愛着/場面緘黙/強迫症など多岐にわたります。そして、不登校やひきこもりの当事者&家族の支援まで、要点を押さえます。

著者・出版社から ひと言

子どもは“こころの自由”を保証されると、自分のペースで自然に変化して、本来の自分を取り戻していきます。……大きな変化はある日、急に目に見えて現れます。それは、地中で水分や養分を十分に吸収した植物が時間をかけて芽吹くのと同様で、多くの人の支えのなかで少しずつ進んだ変化が表に現れたということです。適切な支援をしながらも、この時間を急がせることはできません。


“こころの自由”が保証され、それまで抑えられていたこころの一部が解放されると、枠からはみ出したような「問題行動」が見られることがあります。……これは、子ども自身が育ってくる過程で足りなかった経験を取り戻そうとするこころのはたらきであり、回復に向かう自然な生命の発露のように思えます。このときに親が心配しすぎたり叱りつけたりしないようにサポートすることも大切です。

著者紹介

1959年、大阪府生まれ。
京都大学薬学部および教育学部卒業。
京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。
京都大学博士(教育学)、公認心理師、臨床心理士。
2025年現在、椙山女学園大学人間関係学部・人間関係学研究科教授。
著書に、『心理療法における言葉と身体』〔ミネルヴァ書房, 1997年〕、
『「意味」の臨床』〔新曜社, 2002年〕、
『ファーストステップ心理的援助』〔創元社, 2011年〕などがある。

もくじ

序 章◆こころの自由とは
わたし自身を生きるために
子どものこころの自由
親のこころの自由 

第1章◆カウンセリングとは
今ここで起こっていること
どうして今ここで起こっているのか 

第2章◆ 発達に“かたより”のある子への支援
自閉スペクトラム症
注意欠如多動症
二次障害としての素行症
チック
吃音

第3章◆怖がり屋さんの子への支援
不安定な愛着
場面緘黙
強迫症第

4章◆不登校児への支援

第5章◆思春期以降の子どもと親への支援
思春期以降の子をもつ親への支援
就職活動をどのように支援するか

第6章◆ひきこもりへの支援
ひきこもりの現状
ひきこもり支援の考え方 

終 章◆治療における転機

図書設計・デザイン

上野かおる

装画・イラスト

出口敦史

デザインの特徴

まず手にとると「ムックリ」したボリュームたっぷりの感触。A5判タテ寸を削って「四角い」判型が“やさしい”印象を増す。カバーをパウル・クレーの作品《泣いている天使》が飾る。

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