エンカウンター・グループの新展開
自己理解を深め他者とつながるパーソンセンタード・アプローチ
監修者|人間関係研究会
編著者|伊藤 義美・ 松本 剛・ 山田 俊介・ 坂中 正義・ 本山 智敬
¥3,630
- ISBN|978-4-909862-13-6
- 初版発行|2020年07月30日
- 造本|A5版並製スリーブ函入り
- ページ数|270
- 重さ|420
- 心理
- パーソンセンタード/グループ
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Congruence
Unconditional Positive Regard
Empathic Understanding
人と人が“会う”ことがあたりまえでなくなりそうな社会でいまこそ「一人ひとりが大切にされる」“傾聴” と “対話” を語りあいたい
内容紹介
人と人が「会う」「逢う」「遭う」(=encounter)、これは社会・世界のアルファでありオメガでしょう。その醍醐味はオンラインの瞬間にも「リアル」に生きていて、リモートにつながる場面では尚のこと「今・ここ」の共有が欠かせないのではないでしょうか。――本書では、人と人のあいだが「疎」になりがちな現代にあって、こころのケア/対人援助のシーンで、また社会(家庭や地域や職場ほか)や世界の諸側面で、根底となる“何をおいても人こそが大切”のスピリットを見つめなおし、それを現実に活かす術を探ります。
著者・出版社からの一言
本書は「人間関係研究会」50周年を記念して、パーソンセンタード・アプローチ(カール・ロジャーズ提唱)の考えと実践そして語りと対話を“二分冊合本”のスタイルでまとめています。
前篇《学びの書》は、エンカウンター・グループの入門から最新の研究・実践までカバーしています。後篇《出会いの書》は、人と人が会うことの本質について、カウンター・グループの可能性について、個々のリアルな関わりに照らして書いています。
この両篇で、パーソンセンタード・アプローチの初歩から最新の知見、そしてこれからの展開まで理解していただけます。“人と人の出会い”のエッセンスを「縦横に」撚り合わせた画期的な本です。
著者紹介
野島 一彦 (ノジマ カズヒコ) (監修)
熊本県生まれ。1970年、九州大学教育学部卒業。
1975年、九州大学大学院教育学研究科博士課程単位取得後退学。博士(教育心理学)。
福岡大学教授、九州大学大学院教授を経て、2012年から跡見学園女子大学文学部教授。
現在、跡見学園女子大学心理学部教授、九州大学名誉教授。
著書・監修書に『エンカウンター・グループのファシリテーション』〔ナカニシヤ出版, 2000年〕、『グループ臨床家を育てる』〔創元社, 2011年〕、『心理臨床のフロンティア』〔同, 2012年〕、『人間性心理学ハンドブック』〔同, 2012年〕、『ロジャーズの中核三条件 共感的理解』〔同, 2015年〕、『公認心理師 分野別テキスト』全5巻〔同, 2019年〕ほか多数。
関連リンク
人間関係研究会 https://encounter-group.jimdo.com/
もくじ
★
学びの書――考え方と実践(ヨコ組み)
第I部 エンカウンター・グループとは何か?
第1章 エンカウンター・グループの概要とこれまで
第2章 エンカウンター・グループの構造とプロセス
第3章 エンカウンター・グループの今日的意義と適用
第4章 エンカウンター・グループと他のアプローチ
第5章 エンカウンター・グループの研究法と研究動向
第II部 エンカウンター・グループの多様な展開
第1章 エンカウンター・グループの諸側面
第2章 さまざまなエンカウンター・グループ
第3章 トレーニングとしてのエンカウンター・グループ
第4章 現代社会とエンカウンター・グループ
★★
出会いの書――対話とメッセージ(タテ組み)
第III部 エンカウンター・グループの未来を拓く
――学会賞受賞記念シンポジウムから
はじめに
シンポジスト 1 人間関係研究会は、生きるエネルギーでした
シンポジスト 2 時代とエンカウンター・グループ、そして変わらぬもの
シンポジスト 3 エンカウンター・グループのこれからについて考える
指定討論 人間関係研究会の歩み五十年に寄せて
まとめ 次代への継承を期して
総括討論 エンカウンター・グループのフロンティアを探る
第IV部 一人ひとりの物語
――パーソンセンタード・アプローチの声をつむぐ
人間関係研究会50年の歩み
図書設計・デザイン
中島佳那子
デザインの特徴
やわらかな感触の表紙は、『箱庭ものがたり』と同じくフリッター。
並製二分冊がスリーブケースに収められています。
表紙の「ホノグラム箔」イラストが、ケースの穴から順番に覗いて
「月の満ち欠け」を魅せます。