セルフセラピー読本

ひとりで悩むあなたのためのフォーカシング

著者|C. パートン

¥2,970

  • ISBN|978-4-909862-45-7
  • 初版発行|2025年09月10日
  • 著者|訳者|日笠摩子・丹野ひろみ
  • 造本|A5変型(方形)判並製
  • ページ数|320
  • 重さ|420
  • 心理
  • セルフヘルプ/フォーカシング

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私たちの悩みのより広い背景、
まだ表現化されていない背景……
悩み全体にゆっくり注意を向ける

私たちの悩みに、困難に
もし解決が見つかるとしたら、
きっと、そこで見つかるはずです。

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内容紹介

私たちは誰しも「困りごと」を抱えています。人間関係のもつれ、仕事のつまずき、家庭の不和、そして健康上の不安……そんな現実じたいは簡単には変わらないので、悩みの“抱え方”がポイントとなります。そこに関わる専門職もいますが、本書では自分の“感じ方”に向き合って、悩みの「声」と対話する《セルフセラピー》を提唱します。――そこで紹介されるフォーカシングは、心安らかに自分と向き合うことを助けてくれる手法です。私たちが抱えている問題の“別の側面”に気づくことで、次の一歩が見つかるのです。

著者・出版社から ひと言

子どもは“こころの自由”を保証されると、自分のペースで自然に変化して、本来の自分を取り戻していきます。……大きな変化はある日、急に目に見えて現れます。それは、地中で水分や養分を十分に吸収した植物が時間をかけて芽吹くのと同様で、多くの人の支えのなかで少しずつ進んだ変化が表に現れたということです。適切な支援をしながらも、この時間を急がせることはできません。


“こころの自由”が保証され、それまで抑えられていたこころの一部が解放されると、枠からはみ出したような「問題行動」が見られることがあります。……これは、子ども自身が育ってくる過程で足りなかった経験を取り戻そうとするこころのはたらきであり、回復に向かう自然な生命の発露のように思えます。このときに親が心配しすぎたり叱りつけたりしないようにサポートすることも大切です。

著者紹介

1959年、大阪府生まれ。
京都大学薬学部および教育学部卒業。
京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。
京都大学博士(教育学)、公認心理師、臨床心理士。
2025年現在、椙山女学園大学人間関係学部・人間関係学研究科教授。
著書に、『心理療法における言葉と身体』〔ミネルヴァ書房, 1997年〕、
『「意味」の臨床』〔新曜社, 2002年〕、
『ファーストステップ心理的援助』〔創元社, 2011年〕などがある。

もくじ

序 章◆こころの自由とは
わたし自身を生きるために
子どものこころの自由
親のこころの自由 

第1章◆カウンセリングとは
今ここで起こっていること
どうして今ここで起こっているのか 

第2章◆ 発達に“かたより”のある子への支援
自閉スペクトラム症
注意欠如多動症
二次障害としての素行症
チック
吃音

第3章◆怖がり屋さんの子への支援
不安定な愛着
場面緘黙
強迫症第

4章◆不登校児への支援

第5章◆思春期以降の子どもと親への支援
思春期以降の子をもつ親への支援
就職活動をどのように支援するか

第6章◆ひきこもりへの支援
ひきこもりの現状
ひきこもり支援の考え方 

終 章◆治療における転機

図書設計・デザイン

上野かおる

装画・イラスト

出口敦史

デザインの特徴

まず手にとると「ムックリ」したボリュームたっぷりの感触。A5判タテ寸を削って「四角い」判型が“やさしい”印象を増す。カバーをパウル・クレーの作品《泣いている天使》が飾る。

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