第四の耳で聴く

集団精神療法における無意識ダイナミクス

著者|L. ホーウィッツ

監修|髙橋 哲郎/監訳|権 成鉉

¥4,400

  • ISBN|978-4-909862-22-8
  • 初版発行|2021年11月20日
  • 著者|石田 淑惠・木村 唱子・手塚 千惠子・樋口 智嘉子: 訳
  • 造本|A5判上製/ヨコ組み
  • ページ数|408
  • 重さ|630
  • 心理
  • 精神分析/グループ

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グループの声を聴く
the 4th Ear

人間のこころは
「何らかのグループに属している」
という意識あるいは潜在意識なしには 存在しない

内容紹介

①クライエントの声を聴く「第1の耳」
②セラピスト自身の心の声を聴く「第2の耳」
③精神分析プロセスから響く声を聴く「第3の耳」
こうした複層的な聴き方を踏まえて本書で提唱されるのが、
“グループ”の声に耳を澄ます「第4の耳」です。

――本書では、“集団”のなかで繰り広げられる力動を、
実際のサイコセラピー場面を描き出しながら、臨床的な捉え方やエッセンスを紹介します。

あらゆる「対人援助」におけるグループ的な局面で押さえておきたい要諦を、
こころの深い層から眺めわたした“総合”ハンドブック。

著者・出版社からの一言

人間のこころというものは…
 
「何らかのグループに属している」
という意識あるいは潜在意識なしには存在しない

著者紹介

L. ホーウィッツ (ホーウィッツ) (著)
ニューヨーク大学で学術博士号を取得。
卒後訓練に続いて、メニンガー・クリニックの職員になり、トピーカ精神分析研究所で精神分析の訓練を始めた。最終的に訓練分析家に任命される。

メニンガー集団精神療法を創始し、全国の共鳴者に教育的なワークショップを提供。
長年、”The International Journal of Applied Psychoanalytic Studies”および”The International Journal of Group Psychotherapy”の編集委員、アメリカ集団精神療法学会の会長を務めた。

また、精神療法研究プロジェクト施行に参加して”Clinical Prediction in Psychotherapy”を著すほか、ボーダーライン患者治療の研究プロジェクトを指揮して、その結果を共著”Borderline Personality Disorder: Tailoring the Psychotherapy to the Patient”にまとめた。

髙橋 哲郎 (タカハシ テツロウ) (監修)
1960年、東京大学医学部医学科卒業。
関東中央病院精神科児童病棟、国立小児病院精神科、東京大学医学部付属病院精神科、式場病院に勤務。

1970年、米国に移住。レジデンシー訓練とメニンガー精神医学校児童精神医学およびトピーカ精神分析インスティテュートを卒業。その後、メニンガー精神医学校ハンブルトン・アブラハムズ教授、トピーカ精神分析研究所講師を歴任。

メンタルヘルス健育研究所勤務後、精神分析セミナリーを開設。

権 成鉉 (ゴン セイゲン) (監訳)
1981年、川崎医科大学卒業。
1996年、同大学精神科助教授。
東海大学医学部精神科学教室研修生、米国メニンガー・クリニック留学を経て、現在、クリニック ソフィア院長。

国際精神分析協会: 正会員(認定精神分析医』、日本精神分析学会: 認定精神療法医/同: 認定スーパーバイザー、日本集団精神療法学会認定医。

石田 淑惠 (イシダ ヨシエ) (訳)
関西大学文学部教育学科(心理学専修)卒業。
現職: 松原市スクールカウンセラー、市立川西病院小児科心理相談室、You-Youクラブ(発達障害児支援グループ)主催。
臨床心理士、公認心理師。

木村 唱子 (キムラ ショウコ) (訳)
大阪大学大学院人間科学研究科博士課程後期単位取得退学。
現職: 学校法人浪速学院浪速高等学校・浪速中学校スクールカウンセラー、岡カウンセリングオフィス・ちかまつクリニック所属カウンセラー、ほか。
臨床心理士、公認心理師、日本集団精神療法学会認定グループサイコセラピスト。

手塚 千惠子 (テヅカ チエコ) (訳)
大阪市立大学家政学部児童学科卒業。
現職: 個人開業(心理室森ノ宮)、大阪市南子ども相談センター、国立病院機構大阪医療センター附属看護学校。
臨床心理士、日本精神分析学会認定心理療法士。
共訳書にT.H.オグデン『精神分析の再発見――考えることと夢見ること 学ぶことと忘れること』〔木立の文庫, 2021年〕がある。 

樋口 智嘉子 (ヒグチ チカコ) (訳)
同志社大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。
現職: 同志社大学カウンセリングセンター、としもりクリニック、紫明心理オフィス。
臨床心理士、公認心理師、日本集団精神療法学会認定グループサイコセラピスト。

図書設計・デザイン

中島佳那子

デザインの特徴

きょうだい本『第四の耳で聴く』と並んで映えるデザイン。
木立の文庫の上製本はすべて「角背」――そのことが強調されて
アクセサリーを入れる「箱」のような感覚も呈する造本。

なによりの特徴は、カバー&オビがトレーシングペーパーで、
表紙の色味が内側からにじみ出る風合い。

手にズッシリと来る「総重量430g」。

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